ナチュレホーム 福井の自然素材個性派デザイン住宅「ナチュレスタイル」

社長ブログ

耐震×制振を実感

昨日、セルロースファイバー断熱工事施工のため2階の天井裏にいました。

水道屋さんが現場進捗状況など確認のため天井点検口より顔を出し、私と相談していました。

その時に地震が発生!

私の居場所は2階の天井裏の梁の上=3階と同じところです。

通常、地震の揺れは1階よりも2階、2階よりも3階のほうが揺れ幅が大きくなります。

しかし私と水道屋さんともに「震度2~3くらいかな」って感じでした。

後日、いろいろな人と話をすると「昨日の地震やばかった!」とか「すごかった!」と目を見開きながら言うのですが、私はそこまで感じませんでした。

今までに福井で経験してきた地震と、さほど変わらなかったのです。

現場は鯖江に近い福井市です。

坂井市震度5弱、福井市震度4、鯖江市震度3、地震当時の私の居場所=3階部を考慮すると、もっと激しく揺れを感じたはずです。

この現場は耐震パネルを使った耐震等級3、さらに制振装置も付いています。

耐震パネル×耐震等級3=「丈夫な箱」と理解してもらうと簡単です。

箱なので地震の揺れに対して建物が瞬間的にひし形に変形することはありません。

よって1階・2階・3階の揺れ幅が最小に抑えられます。

さらに制振装置が2階の揺れ幅を最大で60%軽減してくれます。

以上の2点が激しい揺れを抑えてくれたと思われます。

あと、耐震パネル×耐震等級3×制振装置と木造住宅最強の建物なので「絶対大丈夫!」という安心感がありました。

地震が起こると変な恐怖心が出るのですが、不思議と安心感のほうが強かったです。

ハードが性能だとするとソフトは安心感。

この安心感もすごく重要だと感じました。

2階の梁上にいるときに数十年規模の地震に合う確率は天文学的だと思います。

なんの宿命か?不適切な表現かもしれませんが、家づくりに携わる者として良い経験でした。

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福井で建てるパッシブデザイン メリットデメリット

「パッシブデザイン」という設計手法があります。

自然の恵みを最大限に受ける、省エネで素晴らしい設計手法です。

パッシブデザインで日本で一番有名な方といえば松尾和也さんではないでしょうか。

温熱環境を勉強している設計者であれば必ず知っていますし、最近では一般の方でも知っている方が増えています。

私は4~5年前に松尾さんの勉強会に参加しています。

パッシブデザインと床下エアコンを学んできました。

しかし、両方とも採用していません。

福井にはパッシブデザインを売りにしている設計事務所はたくさんあります。

なぜ当社で採用していないか?

シンプルに福井に向いていないからです。

松尾さんは講義の中で

「パッシブデザインの冬の日射取得側(外から取り入れる熱エネルギー)と断熱側(室内の熱を逃がさない)では、計算すると若干日射取得側が有利に働きます。ただし北陸など日照時間の短い地域はこの限りではないので気を付けてください」と公言しています。

しかも何度も言っていました。

私の記憶では、その講義中に3回は同じことを聞いたと思います。

松尾さんは影響力のある方なので地域性も考慮し細心の注意を払いながら講義してくれました。

12月、1月、2月の90日間での日照時間です。

東京=608時間

福井の平均=222時間・・・。

ちなみにこの90日間での日中の時間は720時間です。

関東では日照時間が600時間以上ある地域はたくさんあります。

関東では冬の日中、約85%が晴れているのに対し福井の冬は約30%。

計算上600時間で若干有利に働くのであれば222時間では不利に働くのは計算しなくてもわかります。

福井でパッシブデザインを売りにしている設計事務所などは一般の方にこの事実を隠し、データ収集の良いとこだけ発信し「晴れれば冬でも無暖房」と謳い洗脳しています。

ここからは日射取得と断熱の話で、2017年に私が書いた記事を抜粋しています。

パッシブデザインでは南側の窓を出来るだけ大きく・たくさん配置します。

夏の太陽高度が高い時は日射を遮り、冬の太陽高度の低い時は日射を取り入れるように軒の出や庇を付けます。

一般的な掃出し窓(2M×1.7M)程度の大きさだと、晴れの日には600W程度の熱エネルギーが取得できるので壁一面だとかなりのものです。

南面に掃出し窓が4~5枚分くらいの窓ばかりの家も、まれに見かけます。

600W×5か所=3000W分の熱量だとエアコン3台分くらいでしょうか。

冬でも晴れの日は無暖房で暖かいと思います。

ただし晴れの日は・・・、です。

晴れ以外の日は、窓は寒いのです・・・。

アルミ樹脂複合ペアガラスの断熱性は5ミリのグラスウール(断熱材)と同等です。

近年、サッシの断熱性能も向上しています。

樹脂サッシのトリプルガラスでも20~30ミリの断熱材程度です。

通常の壁の断熱材は100ミリですから、晴れ以外の時はサッシ=断熱性の低い薄壁になります。

晴れ以外の時=夜・雪・雨・曇り、そして共働き率日本一の福井県。

福井の実生活の中で、冬の晴れた日に「無暖房でも暖かくて気持ちいいな」と思える日は、どれだけあるのでしょうか?

これがリアルな話です。

もちろん窓は断熱性だけでなく、採光や景観・解放感など恩恵を受ける部分もたくさんあると思います。

他にも「環境に配慮した家を建てたい!」など。

そういった理由で窓を大きくする分には良いと思うのですが、ランニングコストなどコスパ重視でパッシブデザインを採用するのは不利に働きます。

時代と共に移り変わっていくものがありますが、流行やあこがれに流されず真実を追求し快適な家づくりをしていきたいですね。

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適した家づくり

家づくりは年々進化しています。

私も設計者として随時最先端の情報収集し、取り入れれる要素・適さない部分など、的確に判断して家づくりに役立てています。

インターネットの発達もあり一般の方も簡単に最先端の情報が手に入る時代です。

・パッシブデザイン
・日射取得、日射遮蔽
・UA値、C値
・床下エアコンなど

昔ながらの工務店や性能向上意識のない建築会社などは「答えられないだろうな」という単語が一般の方よりバンバン出てくるようになってきました。

業者任せにせず、ご自身でも勉強して「良い家」を造ることは大事なことです。

しかしインターネットなどで簡単に情報が手に入るがゆえに誤認していることも多くあるようです。

発信者の良いところどりの表現で、その情報を鵜呑みにして「〇〇は良い」と思い込み(洗脳)されていることも多く見受けられます。

例えば「パッシブデザイン」

南面の窓を出来るだけ大きく・たくさん配置し、軒の出を出すことで太陽高度の高い夏の日射は遮り、太陽高度の低い冬の日射は取り込む。

自然の恵みを最大限に受ける、素晴らしい設計手法です。

しかし冬の日照時間が600時間と長い東京では有利に働きますが、220時間と短い福井では不利に働きます。

こういった話を理論的な面とリアルな面と両方から切り込んで書いていきます。

複数あるのでシリーズ化して書いていこうと思います。

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暑さ対策 遮熱

暑い日が続きますね。

現場の職人さん方は本当にご苦労様です。

冬の断熱は重要視する方が多いですが夏の遮熱も大事です。

これからの地球温暖化も見据えてしっかりとした施工が必要です。

当社では遮熱に対して4つの対策をしています。

1.「軒の出」を出す。
壁より出ている屋根の部分です。
特に夏の日射を遮るのには南面が重要になってきます。

2.「遮熱シート」
画像で見える銀色のシートが遮熱シートです。
こちらの現場では休憩に隣の鉄骨車庫を使用させて頂きましたが、車庫より遮熱シートを張った現場のほうが涼しいです。
遮熱シートは熱を反射するのに対して車庫の外壁は熱を吸収しているので体感ではっきりわかります。
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3.「通気層工法」
外壁下地の施工方法です。
遮熱シートで反射させた熱を逃がすのに重要で、湿気対策にもなり住宅の長寿命化にもつながります。
*この現場の2Fは角波のため材料自体が通気するのであえて通気口をとっていません。

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4.「屋根裏換気(軒裏換気)」
屋根裏換気や外壁の通気層などは建築関係者であれば当たり前と思っている方も多いと思いますが、職業柄たくさんの大工さんを見てきましたが、何も指示せずにしっかりと施工できている大工さんはほぼいません。
通気層であればサッシ周りが閉じてしまっていたり、空気の流れが出来ていない=「通気層」ではなく「流れない空気層」になっていたり・・・。
屋根裏の耐火ボードを上部まで突き付けてしまい換気できていないなど・・・。
たくさんの家を建ててきた大工さんが出来ていないということは、同業他社やその現場監督などは全く分かっていない証拠です。

当社では私が直接指示をしてしっかり施工しています。

窓のLoweガラスだけに頼るのではなく正規の施工方法を徹底することで住宅の長寿命化+遮熱効果が得られます。

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前向きにご検討中の方へ

当社では工事品質確保のため年間着工棟数を6棟と決めております。

工事進行は1か月程ずらし、2棟づつ並行していきます。

7月に2件の引き渡しがあり、現在2件着工中で、他に工事待ちが4件あります。

ありがとうございます。

4件のうち1件はお施主様の都合で来年着工となっています。

現在、完成に一番早い工事枠は2021年1月着工、6月末完成となっております。

その次は2021年4月着工、9月末完成となっております。

当社ではモデルハウス見学・相談後、追客営業はしておりません。

前向きにご検討されている方で完成希望時期がある方はお早めにご検討・ご連絡のほどお願い致します。

「デザイン・性能・コストパフォーマンス」こだわりを持った小さな会社ですのでご了承ください。

宜しくお願い致します。

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エアコン配管気密処理

先月に引き渡しが完了した坂井市の超高性能住宅。

エアコン取付も完了。

エアコンはお施主様による手配のため、スリーブとエアコン配管内の気密処理について事前にお施主様に伝えてありました。

しかしこの家は超高気密(C値0.2)で付加断熱50ミリあります。

普通のエアコン取付職人では心配になり、気密処理は自分ですることにしました。

こんな性格だから会社を大きくできませんでした(笑)

奥にあるスリーブと配管の間を埋める必要があります。
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スリーブまでの距離は角波8ミリ+下地15ミリ+耐火ボード9ミリ+付加断熱50ミリ+ダイライト9ミリ=82ミリ以上です。

通常のコーキングノズルでは届かないため、ロングノーズを購入し施工しました。

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コーキングを奥に押し込むように充填し、さらにヘラでなぞっていきます。
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シールパテが無かったのか?シーリングされていたので変性シリコーンで二次防水のコーキング。
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カバーにコーキングして完了です。
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今回、自分で施工して良かったことが気密処理以外にもたくさんありました。

・カバーを留めるビスが鉄ビスだった。→ステンレス製に交換しました。
当社施工の電気配管など外部ビスはすべてステンレス指定です。

・シリコーンシーラントが使用されており、変性シリコーンに打ち換えられた。
耐久性も変性シリコーンのほうが良いですし、シリコーンシーラントは可塑剤というものが混入しており、数年すると化学変化で周囲の外壁が汚れてきます。

・ゴミがたくさん落ちていた。→拾って帰りました。
外壁に穴をあけた屑やビスなどが落ちていた・・・。

ごみ以外のことは何年か経って悪症状が出てきます。

事前に改善出来て良かったです。

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上棟

Y様邸の上棟です。

猛暑の中、職方の皆さん本当にお疲れさまでした。

お施主様もいろいろとありがとうございました。
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上棟時の私の仕事は、現場に着いたらまず地鎮祭でお祓いしたお酒を安全祈願のため建物の四隅にかけます。

そして、ひたすらごみ拾い(笑)

光景を見た人は(社長がごみ拾い?)と思うかもしれませんが、職方が仕事しやすいように環境整備は立派な仕事です。

納まりなどは事前に棟梁と材木屋と私で綿密に行っているため当日の作業指示はほぼありません。

その後は職方の休憩や昼ご飯の準備・後始末をして、またごみ拾いです。

運動部のマネージャーのような仕事です。

作業後はお施主様に現場説明をして帰社します。

帰社したらペットボトルを洗ったりと、またマネージャー業です。

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なんと!上棟日に2階部のボード張りと防水紙張りまで施工しました。

この現場の棟梁は誠実でものすごくマメな大工です。

準備・段取りも先の先まで考える、良い意味で職人にしては珍しい人です。

この日も耐火ボード(黄色の物)を自身の作業場でプレカット(事前カット)してくるという離れ業をやってのけました。

暑い日が続くので気を引き締めて頑張っていこう!

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ナチュレスタイル News

2020年8月より「ナチュレスタイル」がリニューアルします。

リニューアル内容は

1.在来工法×耐震パネルを使ったハイブリッド工法。

2.全棟耐震等級3

3.構造計算による基礎強度の算定

4.気密C値0.5

5.ダクトレス熱交換換気システム

6.第三者機関と連動した最長60年延長保証制度(別途有償)

7.上記に伴い価格変更

高性能・高デザインを圧倒的なコストパフォーマンスでお届けします。

お問い合わせ・モデルハウス見学お待ちしております!

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耐震等級3の計算

家の構造と言えば=「耐震」とイメージされる方が多いと思います。

耐震の強さは耐震等級という数値で表され、以下のようになります。

耐震等級1=建築基準法の最低基準(主に一般住宅)

耐震等級2=長期優良住宅の認定基準(病院や学校など避難所となる建物の耐震性)

耐震等級3=最高等級(消防署や警察署など防災の拠点となる建物の耐震性)

等級1の場合は建築基準法の計算方法=壁量計算・配置バランス・接合部(N値計算)を検討し設計します。

等級2・3の場合は住宅性能表示の計算方法で上記プラス床倍率や基礎構造計算が必要になってきます。

当社では住宅性能表示対応の専用ソフトを使い計算します。

壁量・配置・接合・床倍率・基礎がすべて連動されるため手計算のようにミスがなく安心です。

福井市で新たに着工する現場も耐震等級3をご希望され計算書を作成しました。

全部で130ページあります。

片面印刷だとフラッターファイルに収まらないので両面印刷にしました。
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梅雨時期のじめじめ解消

梅雨に入りじめじめした季節が来ましたね。

当社のモデルハウスや事務所を使って検証をしてみました。

6月11日(金)11時 天候:雨のちくもり 

温湿計にてモデルハウス・設計室と事務所を測定比較です。

それぞれエアコンや除湿機などは使用しておりません。

「モデルハウス・設計室」

床:パイン材(多孔質・浸透性植物オイル仕上げ) 壁:漆喰塗り

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「事務所」

床:土間コンクリート+クッションフロア仕上げ 壁:珪藻土塗り

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温度はほぼ同じですが、湿度が大きく異なります。

壁の条件は同じなので多孔質な床材が湿気を調湿してくれているのが良くわかります。

人間が快適と感じる湿度50%前後を保ってくれます。

無垢床=「冬あたたかく・調湿機能を持つ」ではありません。

正しくは「多孔質な床」=パイン・杉・ヒノキなど、が上記効果があり、新建材フローリングやウオールナットや桜などは効果がほとんどありません。

多孔質な床は「柔らかく傷つきやすい」というデメリットはありますが、快適な生活を機械設備に頼らなくても自身が持つ特性で手伝ってくれますよ!

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