近年、断熱性の高い「樹脂サッシ」の家を見るようになってきました。

断熱性の高い家づくりをしているハウスメーカーなどの標準採用も増えています。

当社の場合は外側がアルミで内側が樹脂のアルミ樹脂サッシを標準採用しています。

はたして「福井」の場合はどちらが向いているのでしょうか?

簡単に比較してみると

断熱性能:樹脂サッシ
コスト:アルミ樹脂サッシ
耐久性:アルミ樹脂サッシ
実質採光(ガラス面積):アルミ樹脂サッシ(樹脂サッシは強度がないため枠が大きくなる)

一番心配なのは「耐久性」です。

樹脂サッシというと福井などでは最近ですが、北海道や寒い国では40年以上の実績があります。

樹脂サッシに使用される樹脂はPVC(ポリ塩化ビニル)で紫外線による劣化があります。

下図は紫外線の全国分布図ですが福井は北海道の約1.5倍です。

紫外線.jpg

紫外線が北海道の30年は福井の20年と同等量です。

木造住宅の築年数55年以上の現存率5.3%なので仮に木造住宅寿命を55年とします。

55年×1.5倍=82.5年になります。

北海道で80年以上の実績があれば福井でも安心して使用できるのですが・・・。

30年前にはスレート屋根が一世を風靡しました。

和風なら瓦、洋風ならスレート屋根くらい流行りましたが、今では建売・ローコスト系・賃貸住宅くらいしか使われておりません。

メーカーの想定対応年数よりも劣化が早く、20年メンテなしだと塗装不可になるくらいボロボロです。

アルミカーポートの裏張りも結露防止のために10年位前までは当たり前に使用していました。

その裏張りは10年位で劣化しボロボロにめくれてくるので今では使用されていません。

福井での樹脂サッシ仕様が上記のような例になる懸念があるため当社ではアルミ樹脂サッシを採用しています。

建築士としてメーカーなどの対応年数を鵜呑みにすることなく経験と知識など複合的な判断が必要だと感じます。


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