「家づくり」の難しい所は完成しているものを買うわけではなく、形のない状態から作り上げていくというところ。

例えば車であれば設計や仕様が同じであれば同じ品質の車が出来ます。

しかし「家づくり」は設計や仕様が同じでも職方(職人)によって品質が変わってしまします。

設計・仕様が100点でも職方によって80点にも50点にもなります。

先日の事ですが、現場の隣でハウスメーカーの家が着工していました。

上棟の前に床下地を先行する工法です。

そもそも雨の多い福井で床下地先行工法にメリットは少ないと思うのですが・・・。

興味があったのでしばらく見ていました。

床下の配管工事も完了していて、断熱材の張り付いた床下地合板を土台に打ち込んでいます。

断熱材も100ミリ以上ある立派な仕様です。

しかし基礎の土間ベースが濡れており、所々水溜りにもなっているにも関わらず、床下地をふさいでいました。

当社では絶対ありえないし、(絶対床下カビるな~。お施主さん可哀想やな~。)と思いながら見てました・・・。

水溜りをスポンジなどでふき取り、大型ドライヤーで乾かすなど対策はあると思うのですが・・・。

コンクリート基礎は3日ほどで80%ほど固まり、その後1か月ほどかけ100%の強度が出ます。

そして1年かけてゆるやかに湿気を放出していきます。

なので新築1年目の床下は湿気の多い場所になるにもかかわらず、水溜り。

水溜りをスポンジでふき取るなど何の技術もいらず小学生でも出来る事。

家づくりに対して「誠実」であるかどうかが大事!

近年の家づくりはプレカット化が進み施工技術もシンプルになってきています。

職人というと「技術」や「経験」に目が行きがちですが私が一番重要視しているのは「誠実さ」です。

設計×仕様×職方(職人の人間性)で家づくりが決まります。

職方の部分は一般の方はほとんど分かりません。

残念ながら、ずさんな職方はこの業界に多く存在します。

上記のような事例を誠実に対応できる会社は2割も存在しないと思います。

設計・仕様は元請け会社が決めるので必然的に設計×仕様×職方=100点を目指すには、良い職方の確保です。

良い職方=家づくりに誠実な職人。

良い職人を確保して、そして教育することが大事です。

設計や仕様に目が行きがちですが、現場も大事ですよ!


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