「ロングライフデザイン」という言葉があります。

流行に左右されることのない普遍的で優れたデザインということ。

当社の場合、以前は三角屋根の可愛いらしい家やモダンな家、ブルックリンスタイルなど個性的なデザインにすることも多かったですが、最近は外観をこの設計思想で取り組んでいます。

屋根外壁は一般的に築15年~30年で塗装、吹き替え、張替え、雨漏り修理などのメンテナンスが発生します。

建売やローコスト系で多いスレート屋根やサイディング外壁などでは10~20年程度で必ずメンテナンスが必要で、お子さんが高校大学などお金のかかる大変な時期と重なることも多いでしょう。

こういったメンテナンスを最小限に抑えることで生涯的に見て250万円~500万円の経済メリットが出てきます。

【素材】

屋根外壁には「SGL」という素材を標準採用しています。

ガルバニューム鋼板という耐久性とコストパフォーマンスの良い素材がありますが、そのガルバニュームにマグネシウムを融合させ耐食性が3倍超になったという優れもの。

ガルバニューム鋼板が30~40年ノーメンテナンスの建物も多いことを考慮するとSGLでは住宅60年スパンでも生涯ノーメンテナンスも期待できます。

屋根には立平葺き=緩い勾配でも対応できる縦葺きの材料。

壁には八山角波=2センチ程度の間隔で凹凸縦ラインの縦貼り材料。

八山角波は下地との間に空間が生まれるため、通気下地がなくても通気してくれる優れもの。

昔の角波とは違い、凸凹が細かいため見た目もスタイリッシュで強度があります。

屋根外壁共に縦葺き、縦貼りにすることで横葺き、横貼りよりも水切れが良く、水の横走りがないためコーキングに頼ることなく雨漏りしにくい構造となり長寿命化に貢献します。

【建物形状】

総二階建ての片流れ屋根が標準となっています。

総二階建ては建物配置バランスや直下率も良くなり自動的に耐震性が向上し、建築費のコストパフォーマンスが一番良いという理想的な形状です。

片流れ屋根は棟や谷などの雨仕舞の納めがない勇逸の屋根形状です。

屋根は雨仕舞の納めが少ないほど、雨漏り・台風被害リスクが減少します。

また太陽光発電を標準採用しており、屋根上部に太陽光、下部には雪止めを設置することで、その間に雪のたまり場が可能となります。

落雪による事故や近隣トラブル(落雪音)防止にも役立ちます。

【軒の出】

軒(壁より外に出ている屋根)は必ず出すようにしています。

軒があることで夏の日射を遮り冬の日射は取り込むというパッシブデザイン効果。

また雨や紫外線から壁を守ってくれる効果も大きく、軒の有無で壁の耐久性が2~3倍違います。

壁も屋根と同じSGLですが、壁の場合は窓周りや換気フード他、コーキング納めの部分も少なからずあり、屋根が守ってくれるというのは長寿命化に大きく貢献します。

当たり障りないシンプルな外観デザインですが、すべてにおいて細部にわたり根拠があります。

色が分かるような個性的・独創的なデザインも同じ設計者として気持ちは分かりますが、どちらかというと設計者のエゴの部分が大きいと思っています。

私利私欲を省き、純粋に資産価値向上=お施主様のメリットを追求していくと普遍的で優れたデザイン=ロングライフデザインに一周回って行きつくものと思っています。

福井市で着工中の現場
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代表坂井3冊目の著書・最新刊→「福井で建てる後悔しない家づくり」

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