ナチュレホーム 福井の自然素材個性派デザイン住宅「ナチュレスタイル」
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「ナチュレスタイル」ブログ

断熱性能のレベルを分かりやすく

家の断熱性能は下記の組み合わせによって決まります。

窓×熱交換換気×断熱材

そう書くと簡単ですが、実際は窓ひとつとっても

枠:1.木製、樹脂 2.アルミ樹脂 3.アルミ
ガラスの種類:1.Loweガラス 2.普通ガラス
ガラスの枚数:1.トリプル 2.ペア 1.シングル
ガラス間の層:1.クリプロンガス 2.アルゴンガス 3.空気

また大きさによっても変わるし、引違窓や滑りだし窓でも違います。

熱交換換気や断熱材も上記同様で、たくさんの種類があります。

キリがないので簡単に書きます。

一般の方は壁の厚みで表現される方が多く、断熱性や防音性が高い=壁が厚い、断熱性や防音性が低い=壁が薄い。

それに断熱性能を当てはめてみます。

【1】省エネ基準の福井レベル:壁厚100ミリ 国が定めた断熱等級4(最高等級)

【2】省エネ基準の北海道レベル:壁厚200ミリ ナチュレスタイル

【3】パッシブハウスレベル:壁厚400ミリ 現在着工中の超高気密高断熱住宅

国が定めた最高等級のレベルがいかに低いかお分かり頂けますか。

先日の記事で、もう少し詳しく書いてます。→「断熱性能はそれくらい必要か


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間違いだらけの断熱施工

先日の記事「断熱性能はどれくらい必要か」にご質問を頂いたので書いておきます。

「省エネ基準の福井レベルを満たす程度では気温より床温度が低くとありますが、どうしてですか?」

熱伝導率とか計算値で示しても良いのですが、感覚的に分かりやすく説明します。

従来のオーソドックスな断熱材施工は

床:ポリエチレンフォーム(発砲スチロールのような物)40ミリ
壁:グラスウール100ミリ
天井:グラスウール100ミリ

床と壁が同じ外気に面するのに厚みが薄いのはおかしいと思いませんか?

その分、性能が良ければ薄くても良いと思いますが実際の性能では壁100に対して床112。

厚みと性能を掛け算しても床は壁の半分しかありません。

温かい空気は上昇するので足元は頭よりも気温が低く、断熱層も薄いため外気に床材が冷やされてしまいます。

「底冷えする」と言いますが、上記理由でダブルで寒く感じます。

なぜ床の断熱材は40ミリなの?

床タルキが45ミリ~54ミリというサイズが多く、そのタルキ間に取り付けるからです。

断熱根拠よりも材木規格・施工優先の理由です。

ついでですが、天井が100ミリというのもおかしな話です。

壁と比べると屋根は太陽角度の関係で日射の影響が倍以上あります。

なので単純に壁の倍以上の断熱性能が必要です。

壁を基準にすると床も天井も倍以上の厚みor性能が必要になります。

以前、「ダブル断熱」と言って、壁を二重断熱で天井と床は普通の断熱工法が出回りました。

完全に、売るためのパフォーマンス性を高めただけの工法で悪どいです。

断熱バランスが悪いとコストパフォーマンスも比例し、最悪結露のリスクも高まります。

施工上、厚みが増やせない場合は性能を高めるなどバランス良い=コストパフォーマンスが良い断熱施工が必須です。

「ナチュレスタイル」では

床:90ミリ(129ミリ)
壁:105ミリ
天井:250~300ミリ

理想的なバランスです。

床の129ミリというのは仕上げの床材が多孔質(断熱性の高い)の物を使用しているので合算した値です。

今回は「断熱材」に特化した内容ですが、家の断熱で一番重要な部位は「窓」です。

コストパフォーマンスが良くなる順番で言うと

1.窓 2.床断熱層 3.天井断熱層 壁は一番最後です。

*設備機器を入れると2に熱交換換気が入ってきますが機械設備とみなし省いています。

余談ですが私が小学校の頃、雪が降っていても、上はジャンパー・下は半ズボンという断熱バランスの悪い恰好をしていました・・・。

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玄関土間断熱

坂井市にて着工中の超高気密高断熱住宅。

玄関土間断熱材施工です。

「スタイロフォームAT」という熱伝導率が低く、水や湿気の影響を受けにくい断熱材です。

しかも通常のスタイロフォームとは違い防蟻処理がされています。

防蟻シーリングで接着することで釘・ビス止めの熱欠損を防ぎ、断熱材と基礎の間からのシロアリの侵入を防ぎます。

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*現状基礎天端までですが、基礎パッキン部の気密処理・土台と断熱材の隙間を埋める施工後、土台中央まで断熱材を延長します。

この上から砕石を入れコンクリート(増しコン)の施工です。

その後、さらに気密処理を施します。

*「ナチュレスタイル」標準仕様とは異なります。

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断熱性能はどれくらい必要か

先日「高気密高断熱という言葉に騙されないで!」という記事を書きました。

では「断熱性能はどれくらい求めればいいの?」を出来るだけ分かりやすく簡潔に書きたいと思います。

まず断熱性能を現す数値で「Q値」というのと「UA値」というものがあります。

どちらも数値が低いほど性能が良いとされます。

【1】Q値=0.7、UA値=0.3前後:パッシブハウスレベル 最高レベル・究極のエコ住宅

【2】Q値=1.0、UA値=0.35前後

【3】Q値=1.4、UA値=0.4前後:カナダのR-2000住宅レベル スウェーデンハウス同等

【4】Q値=1.6、UA値=0.46:次世代省エネ基準北海道レベル

【5】Q値=1.9、UA値=0.56:次世代省エネ基準の東北レベル

【6】Q値=2.7、UA値=0.87:次世代省エネ基準の福井レベル

大きく分けるとこんな感じです。

【6】の基準を超すと国が定める断熱性能の最高等級である「断熱性能4」が取得できます。

「最高等級」というと騙されてしまいますが前述したように基準が緩いだけです。

【6】レベルでは各部屋に温度差が生じ、気温よりも床温度が低く体感温度もよけいに寒く感じます。

家全体を暖めることは実質不可能に近く、部屋ごとの個別暖房になりヒートショックのリスクも増大します。

断熱住宅としての恩恵を受けるとしたら最低【5】よりも性能が良いことが大前提になります。

「高気密高断熱」とか「良い断熱材」のように抽象的な言葉ではなく、しっかりとした根拠を元に比較されることが大事だと感じます。

*性能数値はハウスメーカーや建築会社が公表しているモデルの試算値ではなく実際の家の数値が大事です。(試算値よりも実際は2~3割増しになります。)

ちなみに「ナチュレスタイル」は実際建てた家の平均値で【3】~【4】レベルです。

窓の大きさや家の大きさによっても異なります。

もっと性能を上げることは可能ですが建築費用(初期費用)やランニングコスト(冷暖房費)など費用対効果を考慮したコストパフォーマンス上、一番良いレベルなので、ここを標準にしています。

現在着工中の超高気密高断熱の家は【1】レベルです。

ここ1週間ほどで「断熱体験会」の参加者が増えてきました。

寒いこの時期限定ですので、ぜひご体感ください!

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樹脂サッシVSアルミ樹脂サッシ

近年、断熱性の高い「樹脂サッシ」の家を見るようになってきました。

断熱性の高い家づくりをしているハウスメーカーなどの標準採用も増えています。

当社の場合は外側がアルミで内側が樹脂のアルミ樹脂サッシを標準採用しています。

はたして「福井」の場合はどちらが向いているのでしょうか?

簡単に比較してみると

断熱性能:樹脂サッシ
コスト:アルミ樹脂サッシ
耐久性:アルミ樹脂サッシ
実質採光(ガラス面積):アルミ樹脂サッシ(樹脂サッシは強度がないため枠が大きくなる)

一番心配なのは「耐久性」です。

樹脂サッシというと福井などでは最近ですが、北海道や寒い国では40年以上の実績があります。

樹脂サッシに使用される樹脂はPVC(ポリ塩化ビニル)で紫外線による劣化があります。

下図は紫外線の全国分布図ですが福井は北海道の約1.5倍です。

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紫外線が北海道の30年は福井の20年と同等量です。

木造住宅の築年数55年以上の現存率5.3%なので仮に木造住宅寿命を55年とします。

55年×1.5倍=82.5年になります。

北海道で80年以上の実績があれば福井でも安心して使用できるのですが・・・。

30年前にはスレート屋根が一世を風靡しました。

和風なら瓦、洋風ならスレート屋根くらい流行りましたが、今では建売・ローコスト系・賃貸住宅くらいしか使われておりません。

メーカーの想定対応年数よりも劣化が早く、20年メンテなしだと塗装不可になるくらいボロボロです。

アルミカーポートの裏張りも結露防止のために10年位前までは当たり前に使用していました。

その裏張りは10年位で劣化しボロボロにめくれてくるので今では使用されていません。

福井での樹脂サッシ仕様が上記のような例になる懸念があるため当社ではアルミ樹脂サッシを採用しています。

建築士としてメーカーなどの対応年数を鵜呑みにすることなく経験と知識など複合的な判断が必要だと感じます。


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「高気密高断熱」という言葉に騙されないで!

近年、「高気密高断熱住宅」と聞くと「夏涼しく、冬暖かい家」とイメージされる方がほとんどではないでしょうか。

しかし詳しく検証してみると、その言葉に騙されてしまうこともあるのでここで記しておきます。

まず「高気密高断熱」の定義ですが明確なものはなく、「平成28年度省エネルギー基準」を満たしていることが一つの基準として使われていることが多いようです。

表の「外皮平均熱貫流率」という数字が基準値で数値が低いほど性能が良いです。

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今まで当たり前すぎて思っていませんでしたが、ふと不思議なことに気づきました。

福井県と宮崎県、鹿児島県が同じ基準値になっている・・・?

平均気温5度も違うのに何故?

興味があったので外皮平均熱貫流率0.87という数値はどれくらいの性能なのか専用ソフトを使い計算してみました。

断熱材は一般的に流通している一番安価の物でローコスト住宅や建売で使われるような物をセレクトしました。

床:ビーズ法ポリエチレンフォーム40ミリ
天井壁:グラスウール100ミリ/10k
窓:アルミ樹脂ペアガラス(ガスなし・普通ガラス)

なななんと!

3件ほどやってみましたが0.6~0.8(窓の大きさによって異なる)という数値ですべてクリアです。

逆にどうやったら0.87という基準値をクリアできないの(笑)という感じです。

ローコスト住宅や建売仕様で「高断熱」と言われても断熱住宅の恩恵は受けれないと思います。

しかし上記のような根拠があるためローコストでも建売でも営業マンは「高気密高断熱です!」と一般の方々に謳っていると思うと怖いです・・・。

「ナチュレスタイル」の平均数値は0.45前後で北海道基準を満たすレベルです。

この数値はモデルハウスでの体感や実際当社で建築されたお客様の声、またコストパフォーマンスも考慮していきついた値です。

「高気密高断熱」という言葉でひとくくりにしないで性能数値と、出来ればモデルハウスなどで体感して比較したほうが絶対間違いないですね!


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謹賀新年 2020

あけましておめでとうございます!

当社は今年で創業20年という節目の年を迎えます。

お客様はもちろんのこと、職人さんや協力業者さん、たくさんの方々の支えがあり今があると思うと感謝の気持ちでいっぱいです。

仕事では立場上、いろいろな方々とお会いしてきました。

若い時は目標があり、高い志を持ち努力していたにもかかわらず、歳月が経つにつれ仕事に慣れ、怠慢になっていく人たちもたくさん見てきました。

私自身がそうならないよう、気を引き締め直したいと思っております。

今年の決意表明「初心」です!

創業20年、建築業界に携わるようになってから25年が経ちます。

これだけの年月があれば嫌でも経験知識は付いてきます。

それだけでもある程度、仕事が出来てしまうかもしれません。

しかし、そういった部分だけに頼らず、感謝の気持ちを持ってひたむきに取り組んでいきたいと思っております。

「お客様の想いを最高の形で実現する!」

20年前、創業時の初心を忘れずに精進していきます。

本年も宜しくお願い致します!

代表取締役 坂井努

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マンションリフォームin宝永

福井市宝永にてマンションリフォームが完成しました。

当社では現在、リフォーム工事の新規受け付けは休止しているのですが、施主様が当社の電気工事を担当していること、奥様が当社のデザインを気に入ってくださっているとのことで喜んでお受けさせていただきました。

キッチン・リビング・和室と間仕切られていた壁を撤去し開放的なLDKにしました。
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床はヘリンボーン柄のクッションフロア、壁一面のTVボード・壁面収納。

壁面収納の取り付ける下地が必要なためOSB合板を下地と仕上げに兼用しました。
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キッチン背面にはパインの羽目板を。

電気工事屋さんだけあって間接照明もふんだんに使用しています。
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デザイン・性能・コストパフォーマンスを兼ね備えた当社オリジナルのオープン型オーダーキッチン。
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超高気密高断熱住宅着工

坂井市にて超高気密高断熱住宅が着工しました。

高気密高断熱に、あえて「超」を付けたのには理由があります。

「高気密高断熱」と言ってもピンからキリまであり、一般の方は違いが分からないと思います。

一番の目安は性能数値で示されます。

この現場では随時、一般的な「高気密高断熱」と「超高気密高断熱」の違いを紹介していきたいと思います。

造成工事、隣地との高低差があるため壁を設置します。

コンクリートの下地状況。
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「L型擁壁」と言います。

これを設置固定して土を埋戻し完成です。
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手前の方の高低差は少ないですが奥の方が深いため、そこに合わせたサイズを設置します。
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耐震×制震

福井市の現場にて制振装置「V-RECS」が取りつきました。

地震の揺れを60%軽減するというもの。

特殊なゴムで衝撃を吸収し、耐久性は60年以上という優れもの。

従来は壁を強くする「耐震性の向上」というものがスタンダードでしたが、これからは「耐震×制震」というものがスタンダードになっていくと思っています。

日本経済新聞のweb記事で制振装置の重要性が分かる記事がありました。

参考までにリンクを貼っておきます。

「検証、熊本地震で食器1つ落ちなかった住宅」

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