ナチュレホーム 福井の自然素材個性派デザイン住宅「ナチュレスタイル」
社長ブログ

2020年9月

最上級の安心・安全・快適を

8月より標準仕様がリニューアルしました。

それに伴い、対象物件には計算書を提出しています。

「耐震等級3」と「断熱性能(UA値)」の計算書でA4判約200ページあります。

この計算書をお渡しても理解できる一般の方はいないと思います。

しかし「この家は丈夫ですよ」とか「夏涼しくて冬暖かいですよ」といった抽象的な言葉は分かりやすいですが、意味の範囲が広すぎて説得力がありません。

プロとして証拠となる根拠書類を提出することは義務と考えます。

さらに計算では反映されない細部まで検討し、必要に応じて措置を取ることが本当の意味でプロと言えるでしょう。

例えば耐震であるなら、計算でOKでも直下率の悪い壁ラインには別途補強を施します。

断熱性能や空調計画が優れていても、キッチンのレンジフードやお風呂、サンルーム、トイレの換気扇など生活でリアルに使う換気の熱損失対策が必要になります。

高性能住宅を扱うハウスメーカーや設計事務所ほど性能数値と仕上がり重視で、現場やリアル(実生活)を軽視している印象を持ちます。

地域の住宅会社として最上級の安心・安全・快適を提供していくことは、これからの家づくりに必須と考えます。

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自己都合は関係なく誠実に施工しよう

セルロースファイバー施工がありました。

当社は私が資格を取り、私と大工さんがコンビになっての自社施工です。

断熱・調湿・防火・防音・防虫効果のある断熱材の中で最も優れた材料ですが、ゆういつのデメリットはコストが高い・・・。

そのデメリットを自社施工することでコストダウンしています。

いつものように私が工場まで材料を取りに行き、現場まで運ぶこと2往復。

材料を納入し、施工の準備で1日が終わります。

床下はすでに終了しており、壁と天井の施工です。

施工1日目が終了して2日目の昼前に材料が少し足らないことが発覚。

通常は天井→2F壁→1F壁と施工するのですが、この暑さです・・・、天気予報を見ながら1F壁→2F壁→天井と順番を変えて施工しました。

当社標準の天井断熱は施工時の厚みで300ミリです。

足らずが少しなので、300ミリを250ミリにすれば足りますが、そういうことは絶対にしません。

むしろそういうことする人間が大嫌いです!

大工さんとの相棒仕事(待たせられない)ということもあって昼休みを削って工場まで往復2時間かけ取りに行ってきました。

規定の厚みにすることは当たり前ですが、業者都合で知らずのうちにマイナス側にされてしまうことは建築業界だけでなくいろいろな業界であると思うのです。

300ミリを250ミリにしたところで一般のお客様は分からないと思うし、そもそも天井断熱厚100ミリというのが数年前まで当たり前だったことを考慮すると「250ミリでも充分では?」と、甘えが入ってしまうのも理解はできますが絶対しません。

「こだわり」というよりは性格的に、ずるいこと卑怯なことは心に残ってしまい憂鬱になってしまうのです。

お客様のためでもあり自分自身のためです。

「当たり前のことを当たり前に」そこに自己都合もなにもありませんね。

しかし、涼しい時間帯を狙って屋根裏に上りましたが、それでも汗だくでした・・・。

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先日の地震と耐震等級3

震度5弱の地震発生から3日が経ちました。

震源地の坂井市方面は建物被害が多く出ているようです。

当社の物件ではありませんが、新築から間もないのに「外壁が下がった」「内装のタイルがはがれた」、他にも「ブロックが倒れた」など。

災害時の最優先は人命ですが、建物被害の修繕費用というものも考慮しないといけません。

今回は数十年規模でしたが震度5弱という近年の大地震に比べると比較的小さなものでした。

これが震度6~7となってくると建物がゆがんでドアの開閉が出来なくなったり、窓ガラスが割れたり、天井が落ちたりと被害の修繕費用はものすごい金額になると思います。

そんなことを考えていると、7月下旬に完成した坂井市の超高性能住宅のOB様よりうれしい報告がありました。

太陽光発電のことで連絡を取り合っていたのですが、「先日の地震でうちは震源地から2kmほどでしたが内装・家財も含めてノーダメージでした」とのことです。

この家は耐震パネルを使った耐震等級3の建物です。

耐震パネルが建物のねじれやゆがみを防いでくれるため内装の損傷が木造住宅では最小に抑えることが出来ます。

表現が正しいか分かりませんが、当社のOB様宅で震度5弱レベルでは内装・家財の被害が出ないことが実証されました。

一般の方は大きな地震が起こると耐震意識が高まりますが、時間が経つと薄れがちです。

いつ起こるか分からない災害に備え最上級の安心と安全を!

家づくりに携わる者としての使命ですね。

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福井で床下エアコンは?

お問い合わせいただく中で「床下エアコン」という言葉を聞くようになってきました。

一般の方もいろいろと勉強されている証拠です。

全館空調では初期コストも掛かるし、ダクトや送風機などメンテナンスや将来的な修理費用も考慮すると、賢明な選択とは言えません。

そこで著名な設計士や研究者達が建築の力と創意工夫で生まれたのが「床下エアコン」です。

用途としては暖房です。

床下の空間を利用してエアコンで暖めます。

各部屋に換気ガラリなどを付け、暖気が上昇する性質を利用して家全体を暖めるというもの。

皆さんおっしゃるのが「エアコン一台で」という表現。

もちろん可能ですが、思っているほど甘くはありません。

福井で床下エアコンを採用するにあたり一番の問題が床下のシロアリ・カビです。

床下空間を暖めるため基礎断熱が必要です。

基礎断熱で室内空間と同様(暖かく)になり、さらにジメジメした福井の気候を考慮するとシロアリやカビの宝庫になってしまします。

東京や大阪のようにカラッとした地域で可能でも福井のジメジメした地域では危険です。

他社ですが福井で基礎断熱をして床下がカビだらけになった事例を聞いています。

現在、シロアリ・カビ対策で最も有効なのが24時間365日エアコンを稼働する(除湿する)ことです。

というか他に方法がありません。

省エネのために床下エアコンを採用しているはずが24時間365日、シロアリ・カビ対策のために稼働しないといけないのは本末転倒な気がします。

他にも少ないエネルギーで家中を暖めるのであれば、それなりの断熱・気密レベルが必要ですし、効率的にするための基礎形状や送風機なども必要で、ここにもコストが必要になってくるのをご存じない方が多いようです。

床下掃除の問題、匂いの問題など細かく言うとたくさんあり、福井では不向きだということです。

知ってか知らずか?こういった事実がありながら床下エアコンを進めてくる設計士には要注意です。

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耐震×制振を実感

昨日、セルロースファイバー断熱工事施工のため2階の天井裏にいました。

水道屋さんが現場進捗状況など確認のため天井点検口より顔を出し、私と相談していました。

その時に地震が発生!

私の居場所は2階の天井裏の梁の上=3階と同じところです。

通常、地震の揺れは1階よりも2階、2階よりも3階のほうが揺れ幅が大きくなります。

しかし私と水道屋さんともに「震度2~3くらいかな」って感じでした。

後日、いろいろな人と話をすると「昨日の地震やばかった!」とか「すごかった!」と目を見開きながら言うのですが、私はそこまで感じませんでした。

今までに福井で経験してきた地震と、さほど変わらなかったのです。

現場は鯖江に近い福井市です。

坂井市震度5弱、福井市震度4、鯖江市震度3、地震当時の私の居場所=3階部を考慮すると、もっと激しく揺れを感じたはずです。

この現場は耐震パネルを使った耐震等級3、さらに制振装置も付いています。

耐震パネル×耐震等級3=「丈夫な箱」と理解してもらうと簡単です。

箱なので地震の揺れに対して建物が瞬間的にひし形に変形することはありません。

よって1階・2階・3階の揺れ幅が最小に抑えられます。

さらに制振装置が2階の揺れ幅を最大で60%軽減してくれます。

以上の2点が激しい揺れを抑えてくれたと思われます。

あと、耐震パネル×耐震等級3×制振装置と木造住宅最強の建物なので「絶対大丈夫!」という安心感がありました。

地震が起こると変な恐怖心が出るのですが、不思議と安心感のほうが強かったです。

ハードが性能だとするとソフトは安心感。

この安心感もすごく重要だと感じました。

2階の梁上にいるときに数十年規模の地震に合う確率は天文学的だと思います。

なんの宿命か?不適切な表現かもしれませんが、家づくりに携わる者として良い経験でした。

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福井で建てるパッシブデザイン メリットデメリット

「パッシブデザイン」という設計手法があります。

自然の恵みを最大限に受ける、省エネで素晴らしい設計手法です。

パッシブデザインで日本で一番有名な方といえば松尾和也さんではないでしょうか。

温熱環境を勉強している設計者であれば必ず知っていますし、最近では一般の方でも知っている方が増えています。

私は4~5年前に松尾さんの勉強会に参加しています。

パッシブデザインと床下エアコンを学んできました。

しかし、両方とも採用していません。

福井にはパッシブデザインを売りにしている設計事務所はたくさんあります。

なぜ当社で採用していないか?

シンプルに福井に向いていないからです。

松尾さんは講義の中で

「パッシブデザインの冬の日射取得側(外から取り入れる熱エネルギー)と断熱側(室内の熱を逃がさない)では、計算すると若干日射取得側が有利に働きます。ただし北陸など日照時間の短い地域はこの限りではないので気を付けてください」と公言しています。

しかも何度も言っていました。

私の記憶では、その講義中に3回は同じことを聞いたと思います。

松尾さんは影響力のある方なので地域性も考慮し細心の注意を払いながら講義してくれました。

12月、1月、2月の90日間での日照時間です。

東京=608時間

福井の平均=222時間・・・。

ちなみにこの90日間での日中の時間は720時間です。

関東では日照時間が600時間以上ある地域はたくさんあります。

関東では冬の日中、約85%が晴れているのに対し福井の冬は約30%。

計算上600時間で若干有利に働くのであれば222時間では不利に働くのは計算しなくてもわかります。

福井でパッシブデザインを売りにしている設計事務所などは一般の方にこの事実を隠し、データ収集の良いとこだけ発信し「晴れれば冬でも無暖房」と謳い洗脳しています。

ここからは日射取得と断熱の話で、2017年に私が書いた記事を抜粋しています。

パッシブデザインでは南側の窓を出来るだけ大きく・たくさん配置します。

夏の太陽高度が高い時は日射を遮り、冬の太陽高度の低い時は日射を取り入れるように軒の出や庇を付けます。

一般的な掃出し窓(2M×1.7M)程度の大きさだと、晴れの日には600W程度の熱エネルギーが取得できるので壁一面だとかなりのものです。

南面に掃出し窓が4~5枚分くらいの窓ばかりの家も、まれに見かけます。

600W×5か所=3000W分の熱量だとエアコン3台分くらいでしょうか。

冬でも晴れの日は無暖房で暖かいと思います。

ただし晴れの日は・・・、です。

晴れ以外の日は、窓は寒いのです・・・。

アルミ樹脂複合ペアガラスの断熱性は5ミリのグラスウール(断熱材)と同等です。

近年、サッシの断熱性能も向上しています。

樹脂サッシのトリプルガラスでも20~30ミリの断熱材程度です。

通常の壁の断熱材は100ミリですから、晴れ以外の時はサッシ=断熱性の低い薄壁になります。

晴れ以外の時=夜・雪・雨・曇り、そして共働き率日本一の福井県。

福井の実生活の中で、冬の晴れた日に「無暖房でも暖かくて気持ちいいな」と思える日は、どれだけあるのでしょうか?

これがリアルな話です。

もちろん窓は断熱性だけでなく、採光や景観・解放感など恩恵を受ける部分もたくさんあると思います。

他にも「環境に配慮した家を建てたい!」など。

そういった理由で窓を大きくする分には良いと思うのですが、ランニングコストなどコスパ重視でパッシブデザインを採用するのは不利に働きます。

時代と共に移り変わっていくものがありますが、流行やあこがれに流されず真実を追求し快適な家づくりをしていきたいですね。

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